創業時にキャッシュフローを健全にする3つのポイント<No.13>

創業時に事業のキャッシュフローの流れを思い描くことは重要なことです。

創業時にキャッシュフローを健全にするポイントを3つの視点に分けて考えてみました。

※熊本県 杖立温泉にて

 

キャッシュインを早くする

売上にかかるお金の流れです。

通常、仕事が終わって請求書を書いて入金いただく事も多いと思いますが、

料金を最初から前払いでお願いすることを検討してみてはいかがでしょうか。

長期にわたる契約では、納期後の支払いではなく、分割での支払い・着手金での

交渉をすると良いです。

また、長期契約を一括払いでまとめて支払っていただくと、

解約されにくくなり、契約関係が安定するだけでなく、

入金を先にいただけるため、余裕資金ができます。

商品やサービスをクレジットカードで販売した場合には、

入金が翌々月になるケースも多いです。

しかし、スマホ決済の導入をすると、最短で翌営業日に入金される

サービスもあります。

ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 

キャッシュアウトを遅くする

仕入れや経費の支払いをなるべく後払いにし、

支払い期間を遅くする交渉をしましょうという事です。

また、コストに占める人件費の割合が高い業種では、

特に給与支払日の設定を工夫した方が良いと考えます。

給与支払日は月末締めの翌月25日など遅めに設定することで、

会社の余裕資金は生まれます。

最後に、クレジットカードを活用するというのもいいです。

現金支払いよりもキャッシュアウトを遅く出来るからです。

その上で、クラウド会計ソフトとの連携もでき、

事業の数字が自動で分かるようになるメリットもあります。

 

キャッシュアウトを少なくする

仕入れ値や経費削減努力をするという事です。

仕入れについて同業者による共同購買を検討する。

大きな資産購入では、相見積もりを取り、比較して購入する。

また、同業者間で優良な取引先の情報交換をし、

仕入れコストや経費削減の情報を得るのも一つの手だと考えます。

人件費削減では、外注やクラウドシェアリングの活用をする。

交通費では、ITスカイプ会議で削減、格安航空券、共同購買をすることも

考えられます。

家賃では、可能であれば、在宅、シェアオフィスを検討するという

のも良いかと思います。

 

最後に、売上のお金の流れは早く、一括でお願いし

仕入れや経費についてはまず削減を考え、

そして支払いは遅くするということが

創業時にキャッシュフローを健全化する3つのポイント

だと考えます。

 

■編集後記

阿蘇の帰りに杖立温泉に行きました。川沿いを眺めながら温泉に入る事ができ、

とても癒されるところでした。GWの時期は、この川の上を鯉のぼりで埋め尽くされる

ようです。ネットでしか見た事がないのでいつか行ってみたいと思っています。

 

■「1日1新」

杖立温泉